食べない子と大人の葛藤

こんばんは!

きゅうけん編集長の山口健太です。



今日のテーマは、
「食べない子と大人の葛藤」について。


食べない(食べられない)ことで、
子どもと大人は葛藤します。


でも、この葛藤こそが
成長のために必要だとしたら…?



そういう視点で、
今日は考えてみましょう。


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おやつばかりで食べない
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たとえば、

「おやつばっかり食べて、子どもがごはんを食べてくれない」

そんな悩みがあったとしたら…。



大人はどう、
対応するべきでしょうか?



適切な対応の例は、


「今日のおやつはこれでおしまいだよ」とルールを伝える(大人)




「もっと食べたい!」と泣き叫ぶ(子ども)




「おやつもっと食べたかったんだよね」と不快な感情を認める(大人)

「でも今日のおやつはこれだけだよ、また明日ね」とルールは変えない(大人)




泣き叫びながらも次第に現実を受け入れていく(子ども)




次の日におやつを出して約束を守る(大人)


というようなイメージです。

(詳しくは来月号で取り上げるのでお楽しみに)



ここで、
いろいろな大切なポイントはあるのですが、


今日は

④「泣き叫びながらも次第に現実を受け入れていく(子ども)」

の箇所に着目してみましょう。



子どもが欲求を拒否されて、
泣くことは悪いことではないです。


この時間があるからこそ、

「不快な感情を表に出して良いんだ」

「そしてその感情は時間で収まっていくんだ」

そういう感覚を持てるようになります。



わかりやすく言うと、

「ネガティブな感情に対するコントロール力」

が身につくわけです。



だけど、
「泣くのはダメなこと」
と思っていたら、

大人は叱ってしまったり、
「泣かないように…」と、
先回りして要求を全て飲んだりしてしまいます。




つまり、

「子どもが泣いて、葛藤するのは良いこと」


それを受け入れられるためには、


「大人自身が、自分の不快な感情をコントロールできること」

が、大切なのです。



そうすれば、
子どもが泣いてても、
少し待ってあげることができます。



さて。

ここからもう少し話を広げてみましょう。



もし、

「食べたくない!」

「給食がイヤだ!」

「園や学校に行きたくない!」

そういう声を子どもから聞いたら、
大人としてはどちらかというと
ネガティブな感情になるはずです。



だけど、確認してください。


その子にとっては、
あなたがそれを受け止めてくれると
分かっているから表に出せるのです。



そうじゃないと、
本当は苦しいのに、
無理して食べる、行く。


そして限界になり
「お腹が痛い」と、
身体の痛みで表現するようになるなど
問題が深刻化してしまいます。



今日1つだけ覚えておいて欲しいのは、

子どもが不快な感情を
あなたの前で”ちゃんと”出せている時。


それはあなたを
信頼しているからこそであり、
「それで見放すことはない」
と分かっているからであり、
良い関係が気づけているからなのです。



だから、
子どもがネガテイブな状態になっていたとき。


たとえば、

「食べたくない!」

「給食がイヤだ!」

「園や学校に行きたくない!」

そんな声を聞いたら、
見方を変えたらそれは喜ばしいことなんです。



そして、
そのように表に出せているのであれば、

食べられるようになったり、
精神的な問題であれば、
回復することも近い未来です。


安心していい。


「不安なんだね、嫌なんだね」

ちゃんと承認して聞けば良いですし、
そのイヤな気持ちをどうにかしようと
大人が焦らなくても良いのです。



大人自身が、
ネガティブな感情をコントロールできると、
子ども自身もそれに強くなっていきます。


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ネガティブな大人はダメではない
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じゃあ、ネガティブな感情を
コントロールできない大人はダメなのか?



そんなことはありません。

というよりも、
それを責めたところで解決しないのです。


だから第3の支援者は、
それを理解した上で関わる必要があります。



具体的には、
原因に目を向けるのではなくて、
その大人が今困っていることに対して
力になろうとすることが大切になります。



「子どもがこうなっているのは大人の問題だ!」

と責めても、

自信をなくして大人も子どもも
さらに状態が悪くなるだけです。


「親が悪い〜」とか
「先生が悪い〜」とか
ではないんですね。



だから、力を思い出してもらうために、
今のその大人の課題の解決のお手伝いをした方が良いのです。

そうすると、
大人も自信が回復して状態が上がり、
子どもにとっても良い影響が及びます。




ここら辺についての
さらに具体的なお話は、

「食べられない子のメンタルケア講座」

にてみっちりとお伝えしていきます。


お申し込みは22日の23:59までなので、
興味のある方はお早めにご参加ください。

↓↓↓

https://kyo-shi.co.jp/mental-care/



●追伸
きゅうけん2月号の予定は、

「おやつしか食べない子にどう対応したらいい?」

についてです。


保護者、先生どちらにも
有益な内容になっています!


今日少し触れましたが、
わかりやすい図解と詳しい解説記事で
お伝えしていきますね!




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ご参加予定の方もお楽しみに〜!

(参加したい方は教えてくださいね〜。資料集お持ちの方は無料で参加できます)



最後までお読みいただき
ありがとうございました。


きゅうけん編集長・山口健太