憤りを感じます。偏食の子が責められるのがおかしい理由

こんばんは、山口健太です。



昨日、
「食べない子が変わる方法」
について発信しているインスタの投稿で、

『偏食の子の身長と体重について』

を発信したところ大きな反響がありました。


●インスタはこちら



https://www.instagram.com/shokuiku123/


内容を要約すると、

・偏食が改善されたからといって、身長や体重が伸びるわけではない。(少なくとも1年〜2年の単位で目に見える変化はほぼない)

・なぜなら、偏食が治ったとしても、摂取カロリーは変わらないから。(補足:偏食対応の常識として、苦手なものを食べられるようになるには、先に今の摂取カロリーを減らさなければいけない。)

・体が小さい子にとって辛いのは「周りみたいに大きくなれ」と言われること。自己肯定感が下がったり、食べること自体が嫌いになることも。

…ということでした!


今日のメルマガでは、
「偏食」についてより詳しく
お伝えしていきたいと思います。


・偏食を気にした方が良い目安は?
・憤りを感じること

など。


ぜひ、
以下より読んでみて下さい。

気にした方が良い目安は?

さて。

たとえば、
日本人よりもアメリカ人の方が、
1日の摂取食品目数が少ないことは
誰にでもイメージできると思いますし、

その一方で、
アメリカ人の方が体が大きいことも
容易に理解できると思います。


ですから、

「偏食で同じものばかり食べている=身長や体重が伸びない」

と、
一概に言えるわけではないのです。


実際、
昨日のインスタの投稿でも、

「うちの子は バランスよく何でも食べて給食も家ご飯も完食が多いですが偏食の子より平均より小さく、体重の伸びもかなり悪いです汗ちゃんと食べてくれてもこんなもんなんですよね( ˊᵕˋ ;)」

という、
よく食べる子のママからのコメントもありました。



ここで一応、
偏食などでまずい場合の基準を示すと、

・皮膚の変色してしまう(褥瘡)
・髪が抜けやすい(脱色なども)
・骨が折れやすい(骨折など)
・身長に比べて体重が著しく低い…

などが、
分かりやすい目安となります。

※TSF(簡単に言うと体脂肪のこと)などから見る基準もありますが、家庭では詳しく見れないので割愛します。



食品群数からの基準も見ると、

1)肉や魚
2)卵
3)油類
4)お米やパンやイモ
5)緑黄色野菜
6)果物類
7)乳製品
8)豆類
9)海藻

などの9品目のうち、
取れる食品群が

・3品目群以下

の場合だと、
そういった体のトラブルが
起きやすいという臨床データがあります。

(4~5品目だとビタミンが不足しがちで、6品目以上だとまず大丈夫。)



前に、
子どもの偏食に悩むお母さんから、

「とある栄養士さんが、偏食だと将来的に色んなことに伸び悩むと言っていたので、それを聞いて大変不安になりました…。」

という心配そうなメールを
頂いたことがありますが、
こういった基準を知るだけでも、
判断や安心材料かと思います。

憤りを感じること

そして、
私が憤りを感じていることでもあり、
「変えていきたい!」
と日々強く思うことがあります。


それは、偏食だったり、
精神的なことだったりも含め、

「食べられない子や、その家族が責められること」

です。


まず子ども目線だと、

たとえば偏食なども
周りから適切な対応を受ければ、
改善していけるものなのです。


しかし、
子どもですから、

「どんな食生活になるか?」
「どんな食環境で過ごすか?」

などは、
周りの大人次第になります。


つまり、

偏食がずっと続いている場合、
子ども本人には非がなく、

「美味しく食べられるなら食べたい」

と思っているのにも関わらず、
周りからは、

「なんで食べないの!?しっかり食べなさい!」

と、怒られたりするわけです。

(精神的な問題の場合も同様です。)



次に、家族目線ですが、

私の場合は、
お母さん向けに発信しているので
これまでたくさんのお母さんの声を聞いてきました。


その中で、
子どもが食べられない事に関して、

「お母さんのせいにされるだけ」

で、
周りから責められているケースが
とても多かったのです。



しかし、私の著書の
『食べない子が変わる魔法の言葉』の
「はじめに」のところでも書いたように、

お母さんを責めることで、
問題が解決されたケースは、
一度もありません。



そもそも、
支援者として大切なのは、

1)悩みに共感する事
2)安心材料を伝える事
3)明確な判断基準を伝える事
4)具体的な対応策を示す事

です。

(支援職の方はもちろん、子どもの食に関わるお仕事をしている方なども、以上の4つをぜひ意識してくれると嬉しいです。)


しかし、本当に詳しい先生もいますし、
寄り添ってアドバイスしていただけるケースもありますが、

私のところによく届く相談だと、
小児科などに行けば、

「栄養が足りてないですね。」

と言われてさらに焦ったり…。


保健所に行っても、

「そのうち食べられるようになりますよ。」

と言われるだけで途方にくれたり…。



そのような形で、

「解決したいけれども、
どうすればいいか分からない」

という声がとても多かったのです。


そうすると、怒りたくないのに、
子どもに怒ってしまうというケースも
あるでしょう。


ですから、
家族の幸せを守りたいし、
やはりこういった現状を
変えていきたいと思います。



日本の

「残さず食べる文化」

は、
素晴らしいものですが、

「食べられない子を責める材料」

には、使わないでください。


(そんなことを言われても、食べられるようにはならないし、「僕はダメな子なんだ…」と、自己肯定感が下がるだけです。)




今日もメールを読んでいただき、
ありがとうございました。


何か少しでも、
気づきになったりした事は、
周りの興味のありそうな人たちに
話したりしてみてください^^




ps.

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それでは、
最後までお読み頂き
ありがとうございました。



山口健太