「きそ講」のカリキュラム

こんばんは、山口健太です。



先週あたりからお知らせをし始めた

「食べない子に対してどうしたらいいの?」

をまとめた基礎講座、

通称「きそ講」ですが、
予約案内LINEに登録してくれた方が、
120名となりました^^

(後半では、皆さんから頂いている声を取り上げていきますので読んでみてください。)


今回のメールでは、
きそ講のカリキュラムについて
お伝えしていきたいと思います。



まず前回のおさらいですが、
本講座の目的としては、

(1)「食べない子」が「楽しく食べられる子」になるための支援に、必要な基礎知識を習得すること

(2)本講座で得た知識を元に、その子の状況に合わせながら適切な支援策を考えたり、実践したりできるようになること

(3)無意識でやってしまっていた「食が広がらない習慣」に気づけるようになること

というところと、
お仕事で子どもの食に関わる方には、

(4)食べない子の支援に悩む組織やチームメンバーに対して、今よりも自信を持ちながら積極的に関われるようになること

(5)食に関わる支援においてリーダーとして頼られる存在となり、周りと助け合いながら楽しく協働できるようになること

というところも、
目指していく内容の講座になります。


そのために、
以下より紹介するカリキュラムと、

受講されてレポートを提出していただいた方には、

「修了証」

も発行することにしました。


まず、カリキュラムですが、

0.イントロダクション
(1)講師紹介
(2)本講座の目的

1.食べない子対応の基礎知識
(1)食べない子のトラブルの事例とその背景
(2)現状把握ワーク
(3)食べない子を正しく理解する
(4)食べない子の3つの理由と支援のステップ

2.アセスメントのポイントと落とし穴
(1)食に関わる現状を把握する8つの要素
(2)アセスメントよくあるミス3つのミス
(3)要注意の相談とその対応

3.精神的な問題の支援
(1)精神的な問題からくる食べることへの悪影響とは
(2)苦痛を取り除くことの重要性と3つの着眼点
(3)食べることに関連する不安障害
(4)給食や登校(登園)を拒否する子への支援

4.機能的な問題の支援
(1)機能的な問題でよくある悩みの事例と解決の着眼点
(2)基本的な食べることの動作と機能の発達の順序を知る
(3)具体的な支援を考える際の7つのチェックポイント
(4)お家でもできる口腔機能のトレーニング
(5)調理形態の工夫やそれに関する参考書籍の紹介

5.感覚的な問題の支援
(1)感覚的な問題から食べることへの悪影響とは
(2)好きな感覚を広げるための4つの順序を理解する
(3)無意識でやってしまいがちな「食の広がらない習慣」
(4)そもそも触られることすら苦手な場合の解消法

6.日常への落とし込み
(1)5つの手順から日常で出来ることを整理する
(2)目標設定と支援の落とし込みのコツ
(3)ケーススタディ「牛乳が飲めない子の支援」

7.演習(受講者さんからのQ&A)
※こちらはこれから作成


…という、
全部で7章立てを予定しています。


7章に関しては、
今皆さん(きそ講LINEに登録してくれている120名の方々)から、

意見を募っているところでして、
その中から抽出して取り上げていく予定です。



例えば実際にちょうどさっき届いたものですが、

〜〜〜以下より〜〜〜

私は、認定こども園(0歳〜年長まで)で勤務しております。
食べない子への対応は、個々にも、また家庭の状況においても同じではないなと感じております。
私はじめ、他職員が食育の悩みを持った時に、学ばせていただき、又参考にさせてもらえればと思っております。

現在対応で悩んでいるのは
2歳児クラスの子で
好きな物を食べると、手を止めお喋りや鼻歌タイム。
最後は、一対一で褒められ声かけられおだてられて、介助されながら食べきる姿の子への対応のズレに悩んでいます。

私は、食べ始める時に苦手なおかず類は量を加減すると、空腹の勢いで自らの手で食べる姿が見られるので、その姿を褒めることで、予め減らした量をおかわりという形で足してあげることで、気持ちよく食べられるのではと思っているのですが。
別な意見もあり
他の子が、僕も私もと減らしたがることが予測されるし、食べさせれば食べれるのだからその必要はないのでは?食べ始める前に減らすなんて勿体ない!
また、はじめに減らすとそもそも残飯を測っている意味がなくなる…と。
様々な考えがありますよね。

まとまりのない文章でお恥ずかしいですが
こんなことでもよろしいでしょうか?

〜〜〜以上〜〜〜

という質問が届きました。

演習ではこういった形で、
皆さんが抱えている課題を取り上げて、
一緒に考えながら日常の支援に繋げられるように取り組んでいきます。


先ほど例は、
こども園の先生からの相談でしたが、
お父さんお母さんからの相談だったりなど、
いろんな立場からの相談を取り上げる予定です。


(いろんな立場での悩みを知ることで、保護者の方であれば「先生もこんな風に悩んでいるんだ」とか、先生であれば「お母さんは日々子どもの食事のことでこんなことに悩んでいるんだな」と分かるようになり、それが業務改善やお悩み解決に繋がり、とても良いと思います)




今のところ、6章だけでもスライドが
100ページ以上はありますので、
全てを1日で習得するのは無理でしょう。


ですからフォローアップとして、
3ヶ月間、3日に1回のペースで、
テキスト講義もメール配信します。

(※こちらは、私の過去の講座”食べコミュNEXT”のテキストが殆どベースになっています。)



そして、
受講した内容のレポートを書いてくれた人には、
「修了証」もお届けする予定です。

(多少なりとも、修了証が周りの説得力に繋がればいいなと思っています。)



ぜひ、楽しみにお待ちください。



『きそ講』の開講については、
こちらに案内用の予約LINEを作りました。



https://lin.ee/wICWcMd


興味のある方は、
こちらで情報を流しますので、
上記のLINEに登録しておいてください。


(と言うのも、あとでお伝えしますが上記の予約用のLINEからの参加される場合、特典があります。)



ps1.

先ほどのこども園の先生からの相談ですが、
皆さんはどのような支援や工夫を考えますか?


まず問題がたくさん出ているので
整理する必要がありますね。


例えば、

・駆け引きを用いて介助する形で良いのか
・最初に減らすべきなのかどうか
・周囲の先生とのズレ…など。



そしてそれを優先順位をつけて、
解決していく必要があるわけですが、

例えば先生からよくある質問の
「減らすかどうか」については、
”どの段階の支援なのか”で答えが変わるのです。


具体的には、

・アセスメント(情報収集)をしているのか

・食べられるもの量を増やすためなのか(そしてそれはなぜ必要なのか、そもそも本当に食べる量を増やす必要があるのか)

・食べられる食材を増やすためなのか(そしてそれはなぜ必要なのか、そもそも本当に食べる量を増やす必要があるのか)

・完食できる喜びを感じるためなのか(なぜ、完食できる喜びを感じてもらう必要があるのか)…etc

ですね。


そして、
そこに対して職員で共通の認識はあるのか
しっかりと情報共有がされているのか。

(ないから、周囲とのズレがあるわけですが)



じゃあ、一個人の先生として、
どこからどこまで何をできるのか?

(もし、先生の立場として「きそ講」に参加する場合は)
それをしっかり自分で考えられるようになるところまでが講座の目的です。


私はやっぱり、
「食べられない子への支援」について、
より多くの人に知ってほしいし、
実践できるようになって欲しいと思っています。

だから今回も、
基礎講座として、2年ぶりにまとめました。




追伸の内容は、
少し難しく感じた人もいるかもしませんが、

いつも通り、食育の知識が無い人でも、
分かりやすく解説していきますので、
その点は安心していただければ幸いです^^


参考までに、
今やっている講座(6月末までの講座)
から頂いた参加者さんの声も、
紹介させていただきます!


〜〜〜以下より〜〜〜

山口様

いつも配信ありがとうございます。
個人面談でお話してから、なかなかメール送れずにいましたすみません。


今日は1つだけどうしても伝えたかった息子の変化をご報告します!
息子3歳幼稚園では給食しっかり食べていたのに、家ではほぼ食べないことが多かったのですが、先日なんと生野菜サラダをバクバク食べました。
「おいしいねー!」って言いながら…。
両親ともポカンです(笑)

今まで息子の分も皿に盛り付けておいても「コレはお母さん食べていいよ」と明らかに嫌な顔してたのに…。
どんな気分の変化かわかりませんが、ベビーリーフの生サラダ、とりあえず気に入ってくれたようです。

その後、毎日ではないですが、突然食べたいと言い出して、自分でお皿を持ってくるという積極的さ…。何のキッカケがあったのかは全然わかりません。「大人のお野菜食べる!」と言います(笑)

面談で、「生のフルーツ食べれる子は時期が来たら野菜も食べれる」という言葉が私の【待つ】事のストレスを無くしてくれたように思います。
わかっていても、焦る気持ちと「作ったんだから食べてよ」「どうせ今日も食べないんでしょ」という負の感情が出ていましたが、最近また気持ちをフラットに出来ていると感じます。

気持ちを敏感に受け取って、リラックスして楽しく食事が出来ているのかもしれません。
息子のサラダ気分は週イチあれば良い方のペースですが、今朝はしめじを食べました(初めて!)また他の物にも挑戦する日が来ると良いなという気持ちを込めて色んな物を食卓に上げていこうと思います。

〜〜〜〜以上〜〜〜〜


もう一人!
こちらは保育園の先生です。


〜〜〜以下より〜〜〜

山口さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
今年度は、楽しい給食をテーマに取り組んでいるおかげか、毎日「先生僕の横に座って。」「私の横がいい!」と、給食タイム、モテモテです!

昨日今日の園の様子をご紹介しますね。

保育園の園庭で育てている夏野菜。昨日初めてミニトマト2個と、ピーマン1個収穫しました。

収穫の様子を子どもたちに見せると、「僕が食べる!」「私!」と、何人も食べたいアピール。そこで、園庭のテーブルに包丁とまな板を持ち出し、子どもたちの前で小さくほんのひとかけ全員に渡るように切り分けました。
手元を真剣に見つめ、いざ実食!どの子どもも手伸びました。普段野菜を口にしない子も、その場の雰囲気で、口に入れて食べようとしていました。中にはすっぱいと吐き出したりもありましたが、食べたい!と、感情が動いたことに感激です。
ピーマンを口に入れて、飲み込めなかった子にも「出してもいいよ」と、声をかけると、吐き出したあと「ピーマン食べれたね」と得意気でした。
生のままのピーマンは、ハードルが高いかと思いましたが、パクパク食べる子が多くて、お代わりを求める子もたくさん。
新鮮な野菜をみんなで分けあって食べる楽しさが、最高の味付けでした。

そして、今日の保育園では、ピーマンを食べた子どもたちに「グリーンマントのピーマンマン」という絵本を読み聞かせ。ピーマンが嫌い!な子どもに、ピーマンマンが腹痛バイ菌や、喉痛バイ菌をやっつけるお話です!
お話を聞いたあと、みんなでピーマンマンのお絵かき!とっても盛り上がりました。
これをきっかけに、お野菜大好きな子が増えると嬉しいです。

まだまだ給食タイム日々の声かけに悩むところ満載ですが、食べコミュの講座のメールを繰り返し読んで、少しでも楽しい給食を目指して明日からもがんばります!


〜〜〜〜以上〜〜〜〜


『きそ講』の開講については、
こちらに案内用の予約LINEを作りました。



https://lin.ee/wICWcMd


興味のある方は、
こちらで情報を流しますので、
上記のLINEに登録しておいてください。

(と言うのも、あとでお伝えしますが上記の予約用のLINEからの参加される場合、特典があります。)



それでは、
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

山口健太