【第3回】要チェック!大人の4つのしすぎ

こんばんは、山口健太です。


今日も大切な内容を
お伝えしていきたいと思います!



前回は食欲のからくりについて、
人間の本能的な優先順位から
解説していきましたね!

具体的には、

・「空腹」×「リラックス」

が、健全な食欲の湧く仕組みということでした^^



さて、今日は具体的に、
「リラックス」の部分について
掘り下げていきたいと思います!


ここで、
私がよくお伝えしていることがあります。


それは・・・

大人の4つのしすぎ

というものです!



子どもが食べない場合、
今から説明するこの

”大人の4つのしすぎ”

によって食べないケースが非常に多いんですね。



では、その4つのしすぎとは何か・・・?


それは、
  1. イライラしすぎ
  2. 不安になりすぎ
  3. プレッシャーのかけすぎ
  4. 放置しすぎ

です。



それぞれ簡単に解説すると、
「1.イライラしすぎ」
食べないことを怒ることで


とても”リラックス”して
楽しく食べるどころではない
食卓の雰囲気になってしまうケースです。


間違いなくいえるのは、
怒っても絶対に解決しないということです。


とはいえ、

どうすればいいか分からないことで、
イライラしたくないのにも関わらず
ついそうなってしまうものですから、
本レッスンを通して対応を身につけていきましょう^^



続いて

「2.不安になりすぎ」は、

子どもが食べないことで不安になり、
それが子どもに伝わる(うつる)ことでより食べなくなっていくことです。



「3.プレッシャーのかけすぎ」は、

たとえば

「これくらい食べなさい!」

みたいな圧力が、
その子のキャパシティを超えてしまうケースです。



「4.放置しすぎ」というのは、

特に偏食がちな子に対して
「好きな物しか食卓に出さない」などのケースです。


これでは食べられるものが
いつまで経っても広がりません。



「自分にはこの傾向があるかも・・・」

と、思い当たる部分が
もしかしたらあった方もいるかもしれません。


ですが、その気づきが大切です。

気づくから、変えられます。



とはいえ、
繰り返しになりますが、

”どうしたらいいか分からない”

から、そうなってしまうものだと思います。



そして本来、
自分が分からなくても、
パートナーがわかったりとか、
周りの大人たちが助けてくれたいいんです。


ですが、

「食べない子に対してどうしたらいい?」

という情報は、
なかなかまだ世に広まっていません。


そのわりに、

「残さず食べよう!」

という聞こえの良い目標だけが、
そうなるための具体的な道しるべなしに、
一人歩きしているのです。



これでは、悩みが生まれるだけで、
なかなかその目標は達成できないと思います。


ですから私は、
この現状を変えていきたいと思って、
このように皆さんに情報をお届けしています!




今日は、
「4つのしすぎ」
を共有しましたが、

じゃあどうしたらいいのか、
その具体的な対応を考えるために
必要なことがあります。



それは、

「なぜ、食べられないのか、その理由を知る」

ということです。



1回目のレッスンの中でも、
  1. 食べることが楽しいという感情が、食を広げる1番の土台である
  2. 子どもにとっての楽しいかどうかは、周りの大人の関わり方が大きく影響する
  3. 食べない事には必ず理由があり、それに合った適切な対応・支援策も必ずある
という要点をお伝えしましたが、

次回からその3つ目の部分に
具体的に入っていきたいと思います!!



次回も楽しみにお待ちくださいね^^





ps1.

今日紹介した「4つのしすぎ」は、
私の著書、

「食べない子が変わる魔法の言葉』(辰巳出版)

の中でも紹介しておりまして、
かなり反響が大きかった部分でもあります!



本についてなど、
偏食の子が多い特別支援学級の先生から、
こんな感想もいただいております。

〜〜〜〜〜以下より〜〜〜〜〜

今春から担任したクラスで、給食でごはん、パン、麺しか食べない子に出会いました。偏食指導をどう進めるべきかと悩み、ネットで情報を探しました。藁をもすがる思いで山口先生のご著書を読み、指針として掲げ、保護者にも給食指導の方針を伝えて、小さなステップから取り組むことにしました。

食べずにただ給食の時間をやり過ごす彼女に対して、完食しなくていいこと、美味しく楽しく食べる時間にしたいことを、出会ったばかりの私に警戒しないで安心して欲しい一心で繰り返し話しました。…緘黙症状も見られる子なので、ほぼ一方的にイラストを見せながらの、一対一のおしゃべりタイムになりました。野菜の名前を一つずつ覚えて親しみを感じて欲しいとの思いから、「このおかずはきゅうり、キャベツ、アスパラが入ってるね」と話したり、手のひらに枝豆を乗せてもらったり、固さを感じるためにフォークや指でつついてもらったり、匂いをかいでもらったり、最後はどんな気持ち?と「O.K」「NO!」「わからない」のイラストを指差して感想を聞きとって、「そうか、そうだったのね〜」とただ受け止めるだけの会話をしたり。

楽しい時間になるようにしつこくないレベルで、を心がけながら、口腔感覚過敏がある可能性を念頭に置きながら、あらゆる働きかけをしてみました。ある日、揚げしゅうまいのカリカリの皮をむいて、唇に触れさせたところ、うっすらと口を開けて、パクリ!食べられる、嫌いじゃない、おいしい!と彼女なりの気付きがあったようで、次々とむいてパクリ!その日はその何枚かの皮のかけらしか食べませんでしたが、私は大きな一歩を心から喜んで、「ありがとう、ありがとう!」となぜか感謝を伝えていました。

今では、毎日リラックスした表情で、自分から匂いを確かめて一口食べたり、今日はここまで、と自分で決めて終わりにしたり、給食を自分なりに楽しい時間として過ごせている姿を私はニコニコ眺めています。時には完食するおかずもあり、空になったお皿を見せてくれるのです。緘黙症状も和らぎ、クラスの中では友達とワイワイキャーキャーはしゃいで遊んだり、日直の日の朝の会を張り切って進行したりするようになりました。プレッシャーをかけない、楽しくスモールステップで、リラックスプラス空腹…いただいた数々の指針を大切に、これからも一人ひとりのハードルにゆっくりじっくり一緒に向き合って行きたいと思います。


〜〜〜〜以上〜〜〜


この先生の取り組みに感動!!

素晴らしすぎますよね!


こんな素敵な感想を送ってくださり、ありがとうございます。


こうやって少しずつ、
日本の食育・給食指導の未来が、
変わっていっているのを実感できています。


これからも、
どんどん変えていくきっかけを
与えていければと思います。


一緒にそういった未来を創っていきましょう!


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〜「楽しく食べる」が「社会の幸せ」を作る〜

発行者:
山口健太@食べられない子専門の食育カウンセラー


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