【第4回】必修!子どもが食べない3つの理由
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前回は大人の4つのしすぎについて、
解説していきましたね!
具体的には、
1.イライラしすぎ
2.不安になりすぎ
3.プレッシャーのかけすぎ
4.放置しすぎ
という4つでしたね。
とはいえ、
どうしたらいいか分からないから、
イライラしたり、
不安になりすぎたり、
プレッシャーをかけすぎたり、
放置してしまうわけです。
じゃあ、
どうしたらいいのでしょうか?
具体的には、
「食べられない理由に沿って、適切な対応をする」
ということが、
とても大切になります。
書籍などではその理由を
7個に分けたりしていますが、
今回はもう少しシンプルに
大きく3つに分けて考えていきますね。
では、本題へいきましょう!
食べない3つの理由
子どもが食べないという場合、大きく分けて以下の3つの理由に当てはまります。
1.感覚的な理由
2.機能的な理由
3.精神的な理由
です。
それぞれ解説していくと、
<1.感覚的な理由>
食べることに関わる感覚器官(五感)が、
・過敏である(過剰に感じやすい)こと
・鈍麻である(感じにくい)こと
などにより、
食べ物が感覚的に受け付けられないことがあります。
そのため、
味や食感の刺激を
強く感じやすいor感じにくい
などの理由から、
食べられないものが多くなることがあります。
<2.機能的な理由>
咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)に
関わる口腔機能が未発達であることにより、
食材をうまく噛めない、
うまく飲み込めないという理由で、
食べられないものが多くなることがあります。
<3.精神的な理由>
過去に食べることで嫌な体験をしたことや、
環境やタイミングによってプレッシャー、不安が強いと、
食欲が湧かずに食べられないことがあります。
ですからまずはこれらの
「食べられない理由があるのだ」
と認識することが大切です。
つまり…
「食べない子」ではなく、「食べられない子」
なのです。
ここで
「わがままだから食べない」
と捉えてしまうと、
適切な対応は大変難しくなってしまいます。
そして共通点としては、
なんどもお伝えしている通りで
「食べることが楽しい」という前提の上で、
無理をさせずに、
スモールステップで、
食の進みをサポートすることです。
具体的な対応については、
「基礎講座」などでは具体的に
演習や3ヶ月間のフォローアップ講習
などを交えながらお伝えしていますが、
簡潔にまとめると、
・感覚的な理由の場合→好きな感覚から徐々に食べられる範囲を広げていく
・機能的な理由の場合→口腔機能を少しずつ獲得していけるようにサポート
・精神的な理由の場合→食べられなくても大丈夫という安心感を育む
というところが、
大切なポイントになります^^
複数にまたがる場合もありますが、
その際の優先順位は、
・精神的な理由→機能的な理由の→感覚的な理由
という順番で支援や対応をすることが、
大切になるのでこれも覚えておいてくださいね^^
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視点があるだけでも全然違うと思います。
これまで頂いた声として、
保育園の栄養士さんの声を紹介します。
〜〜〜以下より〜〜〜
小食、偏食の幼児がおり、その対応に自信をもって方向性を示せていないため基礎講座を受講しました。
今まで完全に「お残し禁止」の園を昨年ようやく「残しOK」かつ子どもに食べる量を決めてもらうセミバイキング形式に変更しました。「無理やり食べさせないで」「残すことも自分のことを知り、自分で決める大切なこととポジティブにとらえて」とお願いし続けてきましたが、最近食べられない子をそのままにしてしまっているように感じていました。「一口食べてみて」という前に何か出来ることがあるのではないか?そう思い受講しました。
本当に濃密な講習をありがとうございました。漠然とした問題意識が、支援の流れや問題(食べない理由)を3つに分けて教えていただくことで、「あの子はここに難しさを持っていたのではないか?」と解決へのイメージが少し見えました。まずは同じ目線で問題を保育士と共有できるように今回教えていただいた内容でアセスメントシートのような物を作り、アセスメントするところから始めてみたいと思いました。また、残食から多くの事を読み取れると分かったので、食べ終わりの時間も見て回れるようにしたいです。
講習中に何度か出てきた「大人がまず楽しむこと」「楽しくリラックスでき、居たいと思う食卓であること」にハッとしました。うちの園の場合は特に、今まで完食させることに躍起になっていたので給食の時間に先生に対して委縮している子どもが見られるように思います。給食をリラックスして楽しく食べてもらうことが大前提だと思うので、まずは先生が楽しく食べることから始めてもらうようお願いしていきたいと思います。そして保育士さんの、食べられること=偉いことの意識を少しずつ変えていければと思いました。
この他にも「食べられないことは「わがまま」や「甘え」ではなく理由があり、支援策もあるという目線に立つことが大切であること」「食べても褒めすぎないこと」「吐き出して大丈夫な環境にすること」「好きなものから広げていくこと」など本当に多くの事を知ることができました。漠然とした問題意識だったものが、今回の講習を通してそれぞれの子どもの問題が少し明確になり、どうすればいいのかの道標が見えたような気がします。
早速ですが、口腔機能の発達を大切に進めていくことが将来の機能的な問題の防止になると思い、それぞれの時期の目指す口腔機能の情報を保育士と共有し、来年度の保護者へ配布する離乳食ブックの内容の見直しを始めています。
子どもたちが食べることを好きになってくれるように、少しずつやれるところから取り入れていきたいと思います。そして、今回の講習を何度も見て学びを深めていきたいと思います。
〜〜〜〜以上〜〜〜〜
という素晴らしい意気込みを頂いています。
これを踏まえた上で、次回、
・食べられない→食べられる
に変わるための具体的な5つのステップと、
関わり方のポイントをお伝えしていきます。
ひとまず今日は、
「どうして食べないんだろう・・・」を卒業して、
「この理由で食べないのかな?」と考えられるようになれば、
OKだと思います!
3つの理由、
ぜひぜひ今日から考えてみてくださいね!
ps1.
今回の内容は、
わかりやすいイラスト付き資料で
食べない子の情報を発信しているメディア、
・きゅうけん|月刊給食指導研修資料
でも、イラストを用いて
わかりやすく解説しています!
一度こちらを読んでみて欲しいですし、
家族や一緒に働いている同僚などに今回の話をシェアするときは、
ぜひ、
こちらの資料を用いながら、話してみてください!
↓
https://kyushoku.kyo-shi.co.jp/taberarenai
口頭だけで説明するのと、
(大げさにいうと)10倍くらいは、
相手の理解度も変わってくると思いますよ!
(リンク先にある他のイラスト付き資料も、全て無料でダウンロードして活用して頂いてOKです!)
では、
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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〜「楽しく食べる」が「社会の幸せ」を作る〜
発行者:
山口健太@食べられない子専門の食育カウンセラー
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●現在唯一の一般公開講座「きそ講」
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