【第5回】「食べてみたら?」と言ってはいけない

こんばんは、山口健太です。


前回は

「子どもが食べられない3つの理由」

について、
お伝えしていきました。


・食べないのではなく、食べられない

この認識を持つことが、
まずは大切という話でしたね!!



そして今回は、
食を広げるために超重要な話をしていきます!!


これが頭にあるだけで、
子どもの食の広がりはもちろん、

子どもが食べないことへの大人のイライラや
不安の解消にも繋がります。


また、

OK声かけとNG声かけも

紹介しますので、
ぜひぜひ要チェックです!




では、早速本題へ行きましょう!

5つのステップ

これは研修会などでも、
ほぼ毎回お伝えするくらい重要な話なのですが、

食べない→食べられる

になるまでには、
5つのステップがあります!


それは、

1.知らない
2.知る
3.触れる
4.興味を持つ
5.食べる


です。
そして
へたっぴさんは、

「触れる」
「興味を持つ」

に進んでいない段階なのに、

「一口食べてみたら?」

と、勧めてしまう・・・。




これはセールスマンで例えると押し売りです。


たとえば、私は最近、
乾燥機付きの洗濯機を買おうかな〜って迷っています。


ですから、
家電量販店で見たりするわけですが、

もしここでいきなり、

「いらっしゃいませ!今この商品がオススメです!割引中なので買ってみてはいかがでしょうか?」

と、店員さんに言われたら、、
もうその家電量販店には行かないですよね?笑



これが、ちょっと気になったやつを見つけて、
触ってみたり、説明を聞いてみたりした上で、

「あ〜、これいいかもな」

と思っているタイミングで、

「今この商品がオススメです!割引中なので買ってみてはいかがでしょうか?」

と、言われたら買ってしまうかもしれません。



つまりですね、
同じ勧めるでも

”タイミング”

が重要なのです。

「食べてみたら?」禁止令

しかし、
なぜか、食べることになると、

「ひと口食べてみたら?」

と、すぐに勧めてしまう大人が多いです。


きっと自分が子どもの頃から、
そうされてきたからかもしれません。



まずは、
”触れるてもらうこと”
”興味を持ってもらうこと”

を、大切にして欲しいと思います。


実際、
カウンセリング(個人相談)などで

「つい、食べてみたら?と言いたくなる」

と、おっしゃる方が多いのですが、
そういったときに私は、

”食べてみたら?禁止令”

を1ヶ月くらい、お父さんお母さん出して、
「食べてみたら?」と言わないようにしてもらいます。



そうするとようやく、

子どもが自分から
「食べたい」というケースが
出てくることも多いんですね!



さて、今の話を踏まえた上で、
実際に食卓ではどのような声かけを
したらいいと思いますか??

OK声かけ・NG声かけ

OK声かけとしては、

・「この食べ物知ってる?」
・「これって何だと思う?」
・「どんな味がするかな?」
・「どんな匂いがするかな?」
・「ぺろっとだけしてみたら?」


などなど、
少しずつその子の段階や
タイミングに合わせて声をかけてあげるといいですよ^^



一方で注意したい声かけやNG声かけは、

・「ひと口食べてみたら?」

以外で、
つい言ってしまいがちなものを紹介すると・・・

・「もうひと口!」…「ひと口だけ食べてみて」と提案して食べた後に、「もうひと口!」と勧めると”嘘をつかれた”と思われているかもしれません。嘘つきと思われてしまえば、次からの「ひと口食べてみて」で食べることは少なくなっていきます。

・「食べなさい!」…食べられないことには理由があります。無理に勧めると更なる嫌いの助長や、無理に詰めん込んだことによる、嘔吐や窒息などのトラブル、事故の原因になる可能性もあります。

・「頑張れ!」…食べられない子からすると既に頑張っていることも多いです。「食べていない」=「頑張っていない」というわけではありません。「無理しないでね」などの声かけの方が安心して食べ進めるきっかけになる事もあります。

・「美味しいよ!」…もちろん、そのように前向きなイメージを持たせることは大切なのですが、それは本当にその子にとって美味しいと思うから勧めているのか、それとも自分が美味しいと思うからや、食べて欲しいから言っているのかでは違いますよね。本当は子どもにとって美味しくなければ”嘘をつかれた”と思われて、次回からこの声かけでは食べなくなる可能性もあります。

・「美味しい?」…単純に味の感想を聞きたいだけならOK!ですが、作ったものに対して”絶対に「美味しい」と言って欲しいから聞いている”場合、必ず「美味しい」と言わなきゃない食卓”になってしまい、無意識にプレッシャーを与えてしまうこともあります
(私が子どもの頃、お父さんが料理を作ると、必ず聞いてきて、美味しいと言わないと怒られていたので。苦笑)

といったところになります!



悪気なく、
つい言ってしまいがちなものが多いと思いませんか?


私は別に、
そう言ってしまう大人のみなさんを
責めているわけではありません。


むしろ、

私もつい、
「美味しい?」って言ってしまうことも。笑


ですから、
まぁ過敏になる必要はないのですし、
”NGになるかもしれない理由”
を抑えることが大切だと思います!


少しでも参考になれば幸いに思います^^



次回は、

「偏食・小食、どうすればいい?」

をテーマにお届けしようと思います^^




ps1.
今回の話ですが、

「自分はやっていないけど、周りの家族や一緒に働いている同僚が、子どもに対してやってしまっている」


という場合もあるかもしれません。


そういう時は、
こちらの資料を読みながら、
一緒に考えてみると良いです!


★イラスト付きなので、今回の話の要点としても分かりやすいですよ!



https://kyushoku.kyo-shi.co.jp/tabenaiko-koekake



では、次回もお楽しみに!


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〜「楽しく食べる」が「社会の幸せ」を作る〜

発行者:
山口健太@食べられない子専門の食育カウンセラー


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