プロフィール/はじめましての方へ

はじめまして、山口健太です。

私は「子供がごはんを食べられない・・・」と悩んでいる親御さんや、「給食を全然食べない子がいるけど、どうしたらいいの?」と指導に悩む教育者(学校や保育園の先生)の方のサポートをしています。

具体的には、そのように悩む親御さんの為の支援グループを立ち上げカウンセリングなどを行ったり・・・。


これまで、日本経済新聞、東京新聞を含めた各地方紙、民放のテレビ、ヤフーニュースなどに取材・掲載していただいたり。

文章を通して、日本全国の教育機関により良い給食指導のヒントお伝えしたり・・・。


(※全国の学校法人の管理職以上の方が多く購読している専門誌、「週刊教育資料」への寄稿など。)

時には、実際に学校などに出向いて先生の相談に乗ったり、子供たちと一緒に給食を食べるという事もしてきました。


そして手前味噌ですが、このような活動をしている人は全国を見渡してもなかなか居ないと思います。

ではなぜ、私はやろうと思ったのか?

学生時代に悩んだ、「会食恐怖症」

私は主に高校時代から「会食恐怖症」という疾患に悩み苦しんでいました。

これは、「人前でご飯が食べるのが怖くて避けてしまう」「会食時に何らかの症状(動悸、吐き気、震え、発作、嚥下障害…etc)」が出てしまうというもので、社交不安症(別称:社会不安障害、社交不安障害)の症例の1つとして位置づけされています。恐怖症というよりは、障害という風に言った方が、イメージしやすいかもしれませんね。


そして、その発症した主なきっかけとしては、部活動での食事指導でした。

私は高校時代野球部に所属していたのですが、顧問の先生は体重を増やして身体を作ることに関して、かなり厳しい先生でした。

しかし私は、小さい頃からどちらかというと少食で、給食でも食べるのは遅い方。それでも、家で一人で食事をするときなどにたくさんの量を食べる練習を重ね、高校入学時から最大で13キロ体重を増やしました。練習はもちろん、体作りについてもなんとかついていこうという気持ちはありました。

そして、野球部では合宿も行われましたのですが、合宿では「食事もトレーニングのひとつ」という考えで、朝2合、昼2合、夜3合のご飯を食べることを要求されます。

私は参加前は、合宿のご飯の量もこれまで練習してきたようにちょっと頑張れば、なんとか食べられるかもしれないと思っていました。

しかし実際は、合宿所の食堂では部員大勢が並んでいる状態。緊張感はさらに高まります。

そんな中、やはりたくさんの量を食べる事が出来ず、顧問の先生に直接大勢の前で怒鳴られてしまった。これがきっかけで、更に食べることがプレッシャーになってしまったのです。

そして次第に、食事機会を想像しただけで不安に駆られ、食堂に入るだけで吐き気がこみ上げるようになり「いただきます」のタイミングで、戻してしまったこともありました。

そのような経緯があり会食恐怖症になってしまい、普通(友達相手など)の会食でも症状(私の場合は主に吐き気)が出るようになってしまったのです。

学校が発症のきっかけの6割?

詳しくは(他のメディアなどでも書いているので)割愛しますが、私は幸い会食恐怖症を克服する事ができました。

そして、当時の辛かった経験を振り返り、「今、過去の自分と同じように悩んでいる人たちを救いたい」という気持ちから、(一社)日本会食恐怖症克服支援協会を立ち上げ、18歳の時から学んでいた心理学を活かしながら支援活動を始めていきます。


(講座の開催やカウンセリングなどはもちろん、みんなを集めてごはんを食べに行く事も)

そうしたところ、さまざまな方の支えもあり、今では年間で延べ1000人を超える方々の相談に乗るまでになっています。

しかし、症状を改善していく事を通してたくさんの人生を変えていく人が出てきた反面、分かってきたのが「学校給食などの教育現場での食事指導をきっかけに発症している人が多かった」という事です。

あくまで体感値ですが、6割ほどの方がそのような学校での出来事が発症のきっかけです。

さらに・・・

ノウハウが殆どなく親や先生も困っていた!

今ではこのようなメディアを立ち上げたりして、親御さんや先生方へ向けた発信もしていますが、正直に言いますと、元々はこのような事をする気は全くありませんでした。

会食恐怖症に悩まれている当事者の方向けの活動をしていたら、その親御さんや保育園(や学校)での食事指導に悩んでいたり、疑問を持っている先生方から相談される事が多くなっていき、「こんなに求めている人がいるなら」という気持ちから始めたのです。

また、私が設けている「無料でネット上で相談できる窓口(LINE@を通した無料相談会など)」に届く中高生の方の悩みなどを見ていても、「自分の親に自分の状況を理解されずに困っている」などの相談があったりもしました。

そこで私が感じたのが、「なぜ”食育”というコンテンツの中で、”食事指導”という部分は発展していないんだろう!」という事と、「間違った食事指導をしてしまう親御さんや先生方自身が問題なのではなく、食事指導のノウハウが世の中に浸透していない事が問題だったんだ!」という事です。

それから私は、食事指導というコンテンツを研究を重ね、そのノウハウを実際に親御さんや先生方へとお伝えしていく事にしたのです。

喜びの声が届くようになり、もっとお伝えしようと思った。

そうしたところ、改善グループに参加して頂いたからは「最近の息子の様子がだいぶ良くなりました!町内のお祭りに参加しして大勢の人の中に入り用意されたご飯を食べてきました。翌日の打ち上げでは、たくさんお寿司を食べたと嬉しそうに言ってました!」などの改善の声が届くようになりました。

そしてさらにそれだけではなく、子供への食事指導を改善したら「気性の荒さがおさまり乱暴しなくなった」「自発的にやりたい事をやるようになった」「自分から勉強するようになった」などの声まで届くようになったのです。


不思議に思うかもしれませんが、これはある意味当然だと思っています。

たとえば、学校に行き給食の時間を視察した経験からも感じるのが、子供たちが給食の時間を楽しそうに過ごしているクラスは、完食率が高いだけではなく、イジメは少なく成績も優秀だったりするし、子供たちと廊下ですれ違うと元気に「こんにちは!!!」と自分から挨拶してくれる活発で素敵な子供たちが多いのです。

つまりこれは、家庭であれば食卓での雰囲気がそのままその家族の雰囲気になるし、学校であれば給食の時間の雰囲気がそのままクラスの雰囲気になるという「雛形」のようなものであるということです。


ではなぜ食事の時間が雛形なのか?

それは簡単で、人は死ぬまで毎日、1日3回(近く)もの食事を摂る生き物であり、生命活動と食事というのは切っても切り離せないものだからでしょう。

目指すのは、食事指導の改善を通して大人も一緒に成長すること

また、これらの食事指導のノウハウは「会食恐怖症」に悩んだ私だからこそ、気づけた事なのではないかとも思っています。

要は、「こういう風に言ってくれたら、安心して食欲が出る」とか、「こういう事を言われたら、緊張して食べるどころではない」とか、私には当事者経験があるので、ある意味では手に取るように分かるわけです。


そして私がこの活動を通して目指しているのは、「子供がごはんを食べられるようになること」ではありません。

もちろん、それも目指すものの一つですが、それだけではないということです。

子供がごはんを食べられるようになる事はもちろん、大人たちが食事指導を改善していくプロセスを通して、自分自身を成長させていき輝かしい人生を送ってもらう事です。

そして私は、たくさんの人の力を借りながら、食事指導という観点から食育というコンテンツをアップデートしていきたいと思っているし、それらが日本のスタンダードとなり、元気で笑顔に溢れる子供たちがたくさん増えていけばと思っています。


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お読みいただき、ありがとうございました。