子どもがお菓子ばかり食べてごはんを食べない!を解決する方法。

子供がごはんを食べない
この記事を書いている人
山口健太
食べない子専門の食育カウンセラー

「人前での食事ができない」という会食恐怖症の当事者経験から、カウンセラーとして年間延べ1000人以上の相談に乗る一方で、実際に食育に力を入れている学校や保育施設に出向き、500人を超える子どもたちと交流し「食べない子への食べさせ方」を研究。

多くの食育に悩む保護者や教育者から相談が届くようになる。著書に『食べない子が変わる魔法の言葉(辰巳出版)』などがある。

「うちの子どもが、お菓子ばかり食べてごはんを全然食べない・・・。」

そのように悩んでいる親御さんも、多いんじゃないかなと思います。

ですが、だからと言って「今すぐお菓子を取り上げる」などが、一番最適な解決方法かというとそういうわけではありません。

なので、この記事ではその悩みを解決する方法をお伝えします。

お菓子の食べすぎで、イライラしたりビクビクしやすい子になる?

市販のお菓子類は添加物などが多く身体に悪いというのは、周知の事実だと思いますが、特に気をつけたいのは白砂糖です。

白砂糖というのはそもそも、C12H22O11と表す事ができる、酸性の化学合成品です。


それゆえ、白砂糖を摂りすぎることで、身体が酸化していき精神不安を起こしやすくなるのです。


白砂糖は特に依存性も高いし、増量性(段々と甘味に慣れてしまう)も高く、潜在性(徐々に身体を蝕んでいく)ので、注意は必要です。

解決策1.明確な「おやつタイム」を設ける

「子どもがお菓子ばかり食べてごはんを食べない!」という風に悩む親御さんの殆どは、明確な「おやつタイム」を1日の中に設けていない人が多いです。

そして、それが大きな原因となり、子どもの「お菓子欲求」が増大し、お菓子ばかりを食べるようになってしまいます。


たとえば、殆どの保育園などでは、明確な「おやつタイム」が設けられていますよね?


だから、たとえば遊んでいる時間に「お菓子食べたい〜〜〜!」と騒ぎ出す子は居ないし、そのお菓子欲求が爆発する事はないのです。


一方、「今日からお菓子は禁止です!」とすると、その抑圧によってさらにお菓子欲求が暴発する可能性は高いし、「いつでもお菓子を食べていい!」という状態だと、お菓子欲求は止めどなく暴走していきます。


なのでたとえば、「今日のおやつは15時ね!」という風に、家庭でも明確におやつタイムを設けます。

そうする事で、うまくお菓子欲求をコントロールできるようになっていきます。

解決策2.親自身が不規則にお菓子を食べるのをやめる

そして、お菓子をよく食べる子の特徴として、親が不規則にお菓子を食べているというのが挙げられます。

この間も、普段相談に乗っている親御さんから「うちの子が私のマネをして、おせんべいを食べていた」というものがありましたが・・・。

子どもはすぐに、親のマネをするわけです。


なので、親自身が不規則な時間にお菓子を食べていると、子どもも同じように不規則な時間に、次から次へとお菓子を食べるようになってしまいます。

理想は「おやつタイム」に、お子さんと一緒に楽しむことですね。

解決策3.お菓子をしつけに使わない

さらに言うと、「お菓子をしつけに使う親御さん」もいらっしゃいますが、それも止めたほうが良いです。

具体的には、不機嫌な子どものご機嫌とりに、お菓子をついあげてしまう・・・などですね。


そうすると子どもは、「不機嫌になれば、お菓子を貰えるんだ!」と覚えます。

中には、お菓子の欲しさに、積極的に不機嫌になる子も出てくるかもしれません。


この習慣が既に出来てしまっている方は、最初は変えるのに苦労するかもしれませんが、こちらが「不機嫌になっても、お菓子はあげません」という意志を明確に示せば大丈夫です。

最後に

子どもがごはんをモリモリ食べるようになるには「安心感が大切」という話をいつもしています。

一方、「お菓子などの既製品は、いつも同じ味で安心する」という子もいて、それゆえにいつもそういったものを食べたがる子も多いです。

逆を言えば、お母さんが作るごはんが、そのお菓子などを上回る安心感(愛情)を持ったものであれば、お菓子よりもごはんを進んで食べるようになります。


実際、いつもそういったごはんを食べている子どもに、(本来であれば多くの子どもが好き好んで食べる)マクドナルドのハンバーガーのようなものを食べさせると「まずい・・・食べたくない・・・」と言いますからね。


一方で、いつもイライラしたり、せかせかしているお母さんが作ったごはんを、子供を進んで食べようとは思いません。なぜなら、その不安が作ったごはんにうつるからです。


お菓子欲求を抑える事はもちろん、子どもにとって安心できる食卓を作る事も、忘れずにいてくださいね。

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